SVG でカラーアイコンを作成
〜 LibreOffice でベクター図形の塗りつぶし 〜
2025-04-25 作成 福島
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前置き

SVG 形式でこれを作ります。
本稿では、フリーで優れたオフィスソフトである LibreOffice の「Draw」を使用し、SVG 形式で簡単なアイコン図形を作成します。
基本操作のサンプルなので単純な図形にしていますが、複雑な図形も描画できます。
LibreOffice をダウンロード・インストールしておいてください。
(デフォルトの拡張子が異なるので Microsoft Office と同居できます)
高機能グラフィックツール GIMP は SVG のエクスポートができるものの、
対象はパス情報 (経路情報) だけであり、色情報や塗りつぶし情報を付加することができません。
(ベクター型に見えるけど、GIMP はラスター型グラフィックエディタ)
ベクターグラフィックエディタの「Draw」は、色情報付きの図形を SVG フォーマットで出力することができます。
項目 | 内容 | 備考 |
基本ソフト | Windows11 Pro 23H2 | - |
アプリケーションソフト | LibreOffice 24.8.6.2 | 本稿記述時の最新安定版 |
1. LibreOffice の Draw を起動する。
LibreOffice を起動してから をクリックする。
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2. 中が塗られた円を描く。
2-1. 楕円を使用して円を描画する。
メニューから「 楕円(P) 」を選択し、円を描画する。
描画中に キーを押すと真円を描ける。
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2-2. 円を塗りつぶす。
塗りつぶしの「▼」をクリックすると色を選択できる。
色をクリックすると、選択中のオブジェクトが塗りつぶされる。
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3. 中が塗られた文字列図形を作成する。
3-1. テキストボックスを使用して文字列を描画する。
図形オブジェクトをすべて非選択にして、メニューの「 テキストボックス(T) 」を選択する。
ここでは文字列「太陽」を作成している。
何かオブジェクトが選択されていると、そのオブジェクトに文字が入ってしまうので注意。
(オブジェクトの中に文字を書くのではなく「文字列オブジェクト」を作成する)
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3-2. 文字列オブジェクトを図形変換する。
文字列オブジェクト全体を選択 (枠が表示される) し、
マウスの右クリックから「 変換(C) 」>「 曲線に変換(C) 」を選択する。
(オブジェクトとして選択しないと「変換(C)」が表示されない)
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3-3. 文字列図形を塗りつぶす。
塗りつぶしの「▼」をクリックすると色を選択できる。
色をクリックすると、選択中のオブジェクト (上記 3-2 で変換した文字列図形) が塗りつぶされる。
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4. 図形を重ね合わせる。
上記 2、3 で作成した円と文字列図形を重ね合わせる。
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5. 図形をエクスポートする。
5-1. SVG にする図形を選択する。
SVG としてエクスポートする図形オブジェクトをすべてマウスで範囲選択し、
メニューから「 エクスポート(T)... 」を選択する。
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5-2. エクスポートを実行する。
「エクスポート」の画面で、以下を記入・選択し ボタンをクリックする。

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SVG ファイルが作成された。
<img src="太陽.svg">
を記述すれば HTML に埋め込むこともできる。