ボリュームコントローラで音量調節って「何を当たり前のことを···」と思うでしょ?
Windows10 では、アプリケーション (GOM Player や Youtube 等) の音量を変更しようとマスター音量を調節しても、すべての機器が変化するわけではないのです。
PC 本体に直接接続されているスピーカー (AUX) の音量は変化します。
Bluetooth 機器では対応と非対応があります。非対応のスピーカー/イヤホンでも、各アプリケーションにフォーカスして直接「スクロール Up/Down」や「キー」を使用すれば音量を変更できます。
この「AIMOS USBボリュームコントローラー」(以下、AIMOS-VC と呼称) も普通に使用するとボリュームコントローラとして動作するので、マスターの音量制御しか出来ません···
が、なんと裏コマンドが存在し、キーの割り当てができます。
本稿では、スクロールやキーを AIMOS-VC に割り当てることにより、アプリケーションの音量を操作します。
ノブの動作 割り当て 右回転 スクロールアップ 左回転 スクロールダウン クリック - (割り当てなし) 押し込み + 右回転 音量 +2 (変更なし) 押し込み + 左回転 音量 −2 (変更なし) 長押し込み (6 秒) ミュート (変更なし)
Windows の標準添付ソフトである「メモ帳」(notepad.exe) を起動し、フォーカスしておきます。
以降、AIMOS-VC が仮想キーボードデバイスとなり、勝手に文字が入力されるので、フォーカスしておくことが重要となります。
「フォーカスする」とは、アプリケーションの画面を操作対象にすることを意味します。
これを怠ると、乗っ取られたように画面が乱れるので注意。
3-1. AIMOS-VC の接続
3-2. 割り当て選択画面(1)AIMOS-VC のノブを押しながら USB ケーブルで PC と接続する。
メモ帳には、以下のメッセージが表示されます。(仮想キーボードから打ち込まれる)
今回は Windows に接続しているので、AIMOS-VC のノブを短く (0.5 秒程度) 押し込む。
📘 無題 - メモ帳
ファイル(F) 編集(E) 書式(O) 表示(V) ヘルプ(H)
iWit USB Controller V4.01 http+//iWit.me Sort Press ) <1 Second To Enter Windows Mode Long Press ) >1 Second To Enter Mac Mode Enter Setup Mode
短く押せば (1 秒未満) Windows モードで設定
長く押せば (1 秒以上) Macintosh モードで設定
短すぎると反応しない。
3-3. キーの選択AIMOS-VC には 6 つの機能を割り当てることが可能。
📘 無題 - メモ帳
ファイル(F) 編集(E) 書式(O) 表示(V) ヘルプ(H)
- WINDOWS MODE - 1 Clockwise + Volume~ 2 Counterclockwise + Volume- 3 Press + Volume Mute 4 Press~Clockwise + Volume~2 5 Press~Counterclockwise + Volume-2 6 Long Press + Volume Mute @RESTORE DEFAULT[ @SAVE ' QUIT[
初期状態はそれぞれ、
1. 右回転 (音量 +1)
2. 左回転 (音量 −1)
3. 押し込み (消音)
4. 押し込み + 右回転 (音量 +2)
5. 押し込み + 左回転 (音量 −2)
6. 長く押す (消音)
となっている。
ノブを回転させ、1 ~ 6 の位置で文字が反転したところでノブを押し込むと、機能選択の画面が表示される。
ここでは、 1 Clockwise の位置でノブを押し込む。
3-4. 機能の選択前画面で 1 を選択したので Clockwise と表示されている。
📘 無題 - メモ帳
ファイル(F) 編集(E) 書式(O) 表示(V) ヘルプ(H)
Clockwise 1 Modifier+ )NONE 2 Key+ Volume~ @BACK[
Modifire は、キーボードのキー (Shift, Ctrl 等) を組み合わせて AIMOS-VC を操作する場合に設定する。
右回転の機能を設定するので、 2 Key+ の位置でノブを押し込む。
選択可能な機能が表示されるので、待つ。(1 分間程度。他のウィンドウに浮気しないよう、注意)3-5. 機能の確認
機能は 165 個もある。(冗長かもしれないが、全部掲載する)
📘 無題 - メモ帳
ファイル(F) 編集(E) 書式(O) 表示(V) ヘルプ(H)
Clockwise Keys 0 )NONE 1 Volume~ ← 初期状態はここ。 2 Volume- 3 Volume Mute 4 A 5 B 6 C 7 D 8 E 9 F 10 G 11 H 12 I 13 J 14 K 15 L 16 M 17 N 18 O 19 P 20 Q 21 R 22 S 23 T 24 U 25 V 26 W 27 X 28 Y 29 Z 30 1 31 2 32 3 33 4 34 5 35 6 36 7 37 8 38 9 39 10 40 Enter 41 Esc 42 Backspace 43 Tab 44 Space 45 Minus - 46 Equal ^ 47 @ 48 [ 49 Backslash ] 50 NON US NUM 51 Semicolon ; 52 Quote : 53 Tilde 54 Comma , 55 Period . 56 Slash / 57 CapsLock 58 F1 59 F2 60 F3 61 F4 62 F5 63 F6 64 F7 65 F8 66 F9 67 F10 68 F11 69 F12 70 PrintScreen 71 ScrollLock 72 Pause 73 Insert 74 Home 75 PageUp 76 Delete 77 End 78 PageDown 79 Right Key 80 Left Key 81 Down Key 82 Up Key 83 NumLock 84 Keypad Divide / 85 Keypad Multiply ( 86 Keypad Subtract - 87 Keypad Add ~ 88 Keypad Enter 89 Keypad 1 90 Keypad 2 91 Keypad 3 92 Keypad 4 93 Keypad 5 94 Keypad 6 95 Keypad 7 96 Keypad 8 97 Keypad 9 98 Keypad 0 99 Keypad Dot . 100 NON US 101 Application 102 POWER )Ubuntu 103 PAD EQUALS 104 F13 105 F14 106 F15 107 F16 108 F17 109 F18 110 F19 111 F20 112 F21 113 F22 114 F23 115 F24 116 EXECUTE 117 HELP 118 MENU 119 SELECT 120 STOP 121 AGAIN 122 UNDO 123 CUT 124 COPY 125 PASTE 126 FIND 127 Mac Mute 128 Mac Vol Up 129 Mac Vol Down 130 Power 131 Sleep 132 Record 133 Fast Forward 134 Rewind 135 Next 136 Previous 137 Stop 138 Play/Pause 139 Pause 140 Volume Mute 141 Volume~2 142 Volume-2 143 Screensaver 144 E-mail 145 Calculator 146 Explorer 147 Browser Home 148 Browser Back 149 Browser Forward 150 Browser Refresh 151 Browser Bookmarks 152 Mouse Wheel~ ← ここを選択してノブを押し込む。 153 Mouse Wheel- 154 Mouse Click 155 Mouse Double-click 156 Mouse Right Click 157 Mouse Middle Click 158 Mouse Move Up 159 Mouse Move Down 160 Mouse Move Left 161 Mouse Move Right 162 Mouse Drag Up 163 Mouse Drag Down 164 Mouse Drag Left 165 Mouse Drag Right @BACK[初期状態では右回転に 1 Volume~ (音量 +1) が設定されている。
ここでは、スクロールアップを割り当てるので、
ノブを 152 Mouse Wheel~ に合うように回転させ、押し込む。
3-6. 割り当て選択画面(2)
📘 無題 - メモ帳
ファイル(F) 編集(E) 書式(O) 表示(V) ヘルプ(H)
Clockwise 1 Modifier+ )NONE 2 Key+ Mouse Wheel~ @BACK[Clockwise (右回転) に Mouse Wheel~ が割り当てられた。
前画面へ戻るため、ノブで @BACK[ を選択する。
3-7. 設定終了1 Clockwise (右回転) の機能が Mouse Wheel~ (スクロールアップ) へ変更された。
📘 無題 - メモ帳
ファイル(F) 編集(E) 書式(O) 表示(V) ヘルプ(H)
- WINDOWS MODE - 1 Clockwise + Mouse Wheel~ 2 Counterclockwise + Mouse Wheel- 3 Press + )NONE 4 Press~Clockwise + Volume~2 5 Press~Counterclockwise + Volume-2 6 Long Press + Volume Mute @RESTORE DEFAULT[ @SAVE ' QUIT[
同様にして、左記 2 ~ 6 についても上記手順 3-2 ~ 3-5 を繰り返し設定する。
ひと通り設定が済んだら、@SAVE ' QUIT[ をノブで選択し、変更を保存する。
「OK!」の文字が表示され、以降は設定された機能で AIMOS-VC が動作する。
📘 無題 - メモ帳
ファイル(F) 編集(E) 書式(O) 表示(V) ヘルプ(H)
OK!
メモ帳はお役御免なので、終了させる。