Pico で使用可能な IDEPico は Raspberry Pi シリーズのひとつですが、その象徴である Linux (Raspberry Pi OS) はサポートされていません。
IDE 名称 インストーラの大きさ Thonny 約 17MB Visual Studio Code 約 77MB Arduino IDE 約 114MB
0. ソフトウェア設定要件
ソフトウェア バージョン 備考 PC Windows10 Pro 21H2 64bit - Pico のファームウェア MicroPython v1.18 本稿記述時の最新版 IDE Thonny 3.3.13 本稿記述時の最新版
1. Pico の初期化
1-1. USB メモリとして PC に接続
Pico を BOOTSEL ボタンを押しながら PC に接続する。
このときのケーブルは Micro-USB (データ転送用) を使用する。
← BOOTSEL ボタンはココ。PC からは USB メモリとして認識され、中に入っているファイルを見ることが出来る。
これを押しながら USB ケーブルで PC に接続する。
→ あとでこの中へファームウェア (MicroPython) をコピーする。
Pico に入っているファイルここで Pico が初期化されたように見えるが、これだけで初期化はされない。
INDEX.HTM INFO_UF2.TXT
誤って BOOTSEL ボタンを押したまま USB ケーブルを接続しても、ボタンを離して再接続すれば前の状態のまま再起動する。
1-2. MicroPython のダウンロード
上記 1-1 で認識された USB メモリの INDEX.HTM をブラウザで開く。
www.raspberrypi.com のドキュメントページへリダイレクトされるので、インターネットに繋がっている必要がある。
(リダイレクトされる URL にはバージョン番号が含まれるので、購入した Pico のバージョンによって異なるページへ誘導されることが予測される。今回はここだった)
ドキュメントページにあるリンク「MicroPython」をクリックする。
Microcontrollers のページが表示されるので、
Download the MicroPython UF2 file.
をクリックすると、
rp2-pico-YYYYMMDD-vN.NN.uf2 がダウンロードされる。
(今回は rp2-pico-20220117-v1.18.uf2 だった)
UF2 ファイル = USB Flashing Format Data: Microsoft が PXT 用に開発したファイル形式。
1-3. MycroPython のインストール
インストールと言っても、ファイルをコピーするだけ。
上記 1-2 でダウンロードした UF2 ファイルを上記 1-1 で開いてある USB メモリにコピーする。
コピーが終了すると自動的に Pico が再起動し、以降は USB メモリとしては動作しなくなる。
(再度 USB メモリとして動作させるには、BOOTSEL ボタンを押しながら PC に接続すれば良い)
2. Thonny のインストール
MycroPython をインストールした Pico は、上記 1 だけでは何も操作できなくなる。
操作できるよう、Windows10 に Thonny をインストールする。
2-1. Thonny のダウンロード
Thonny (Python IDE for beginners) の Web ページを開き、インストーラをダウンロードする。
thonny-N.N.NN.exe
(この時は thonny-3.3.13.exe だった)
2-2. インストーラの実行
上記 2-1 でダウンロードした Thonny のインストーラ (thonny-N.N.NN.exe) を実行する。
「→ Install for me only (recommended)」をクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
⇓
ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
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ボタンをクリックする。
⇓
待つ。
⇓
ボタンをクリックする。
3. Thonny の初期設定
メニュー - Thonny をたどり、Thonny を起動する。
⇓
Language: に を選択して ボタンをクリックする。
Initial Settings は標準 (Standard) のままにする。
⇓
Thonny のメイン画面が表示される。
メニューの「ツール」から「Options..」を選択する。
⇓
「インタプリタ」タブを選択し、インタプリタに「MicroPython (Raspberry Pi Pico)」を選択する。
⇓
ボタンをクリックする。
⇓
上記 1 で初期化した MicroPython と通信が成功し、Shell ペイン (メイン画面下方) に現れた MicroPython の REPL からバージョンが表示された。
本稿では「MicroPython v1.18 on 2022-01-17」。
⇓
「Hello world」を表示させて MicroPython の動作確認をする。
MicroPython の互換性は Python3 なので、print はステートメントではなく関数。(括弧が必要)
Thonny の設定ファイルは以下に作成されるので、設定を初期化したい場合はこれを削除してから Thonny を起動すれば良い。
(who は Thonny をインストールしたユーザのホームフォルダー)
C:\Users\who\AppData\Roaming\Thonny\configuration.ini
4. Pico の LED を点灯させる
Pico には標準装備の出力装置として LED がひとつあるので、I/O ポートの動作確認にはこの LED を点灯させる。
← 点灯させる LED はココ。Thonny の Shell ペインに以下を入力する。
MicroPython はインタプリタ (と言うか REPL) なので、即時実行される。
LED が点灯すれば、動作確認の完了とする。・25 は GP25 (GPIO の 25 番ピン) の意味で、LED に割り当てられている。変更はできない。
Shell ×
>>> >>> from machine import Pin Pin(25, Pin.OUT).value(1)
・LED を消灯するには ~.value(0) として実行する。