RedHat9 をネットワークインストール
〜 CD-ROM ドライブが無くても大丈夫 〜
2003-10-15 作成 福島
2004-06-27 更新 福島
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CD-ROM ドライブが無くても Linux をインストール出来ますが、以下の設備が必要です。
FTP サーバ機 (既に Linux 等で FTP サーバが構築されている必要があります)
・約 2.1 GB の HDD をワークとして使用します。
・NIC が必要です。
直接 CD-ROM を FTP から見えるようにマウントすればワーク無しでもインストールできます。
・CD-ROM ドライブが必要ですが、無くても構いません。
インストール機 (これから RedHat 9 をインストールしようとしている機械です)
・NIC が必要です。
・FDD が 1 ドライブ必要です。
・フロッピーは 2 枚使います。
・キーボード、CRT が必要です。(どこからか引き抜いてきてください)
1. FTP サーバ機の用意
インストール RedHat の CD-ROM を FTP サーバ機にマウントし、
FTP クライアントから見えるように設定する。
FTP サーバが必要です。 (192.168.1.1 とします)
まだ構築していなければ構築してください。
インストールを簡単にするために、anonymous で構築します。
RedHat9 のインストールイメージの /RedHat/ ディレクトリを FTP の anonymous 領域に全てコピー。
・CD-ROM ドライブを使う方法
RedHat 9 disc 1 を CD-ROM ドライブに挿入
# mount -t iso9660 /mnt/cdrom --- A
# cp -pr /mnt/cdrom/RedHat /var/ftp/. --- B
# umount /mnt/cdrom --- C
# eject --- D
RedHat 9 disc 2 を CD-ROM ドライブに挿入
上記 A 〜 D を繰り返す
RedHat 9 disc 3 を CD-ROM ドライブに挿入
上記 A 〜 D を繰り返す
・CD-ROM ドライブを使わない方法 (iso イメージを仮想マウントする)
# mkdir /mnt/disc1 ; mount -t iso9660 -o loop shrike-i386-disc1.iso /mnt/disc1
# mkdir /mnt/disc2 ; mount -t iso9660 -o loop shrike-i386-disc2.iso /mnt/disc2
# mkdir /mnt/disc3 ; mount -t iso9660 -o loop shrike-i386-disc3.iso /mnt/disc3
# cp -pr /mnt/disc1/RedHat /var/ftp/.
# cp -pr /mnt/disc2/RedHat /var/ftp/.
# cp -pr /mnt/disc3/RedHat /var/ftp/.
# umount /mnt/disc1 ; rmdir /mnt/disc1
# umount /mnt/disc2 ; rmdir /mnt/disc2
# umount /mnt/disc3 ; rmdir /mnt/disc3
FTP サーバ機を自前で用意せず、直接 kddlabs.co.jp 等のミラーサイトを利用することも
理屈では可能ですが、接続数オーバーでインストーラが停止してしまいます。
ちなみに、恒久的にループバックマウントするには、/etc/fstab に記述します
こんな感じ (iso イメージを /usr/lib/dist/ に置いてみました)
/usr/lib/dist/shrike-i386-disc1.iso /mnt/disc1 iso9660 loop,ro 0 0
/usr/lib/dist/shrike-i386-disc1.iso /mnt/disc2 iso9660 loop,ro 0 0
/usr/lib/dist/shrike-i386-disc1.iso /mnt/disc3 iso9660 loop,ro 0 0
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2. ブート FD の用意
※ RedHat 8 の場合は bootnet.img のみですが、RedHat 9 は 2 枚使用します。
・Linux で書き込む場合 (bootdisk.img, drvnet.img を FD に書き込む)
# cp bootdisk.img /dev/fd0 -- (a)
# cp drvnet.img /dev/fd0 -- (b)
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・WINDOWS (MS-DOS) で書き込む場合
DOS プロンプト (rawwritewin.exe でも可) から bootdisk.img, drvnet.img を書き込む。
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C:\> rawrite.exe bootdisk.img -- (a)
C:\> rawrite.exe drvnet.img -- (b)
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3. インストール機の用意
3.1 作成したブート FD (a) でインストール機を立ち上げる。
3.2 ┏━┫ インストールの方法 ┣━┓
[FTP] を選択する。
┗━━━━━━━━━━━━━━┛
3.3 ┏━┫ ドライバが見付かりません ┣━┓
[ドライバディスクを使用] を選択し drvnet.img の FD (b) を読み込ませる。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
3.4 ┏━┫ TCP/IP を設定します ┣━┓
IP アドレス : 192.168.1.2 問題を簡単にするため、固定アドレスを割り当てる
netmask : 255.255.255.0
ネームサーバ : 192.168.1.1 ネームサーバはテキトーです (無くても動きます)
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
3.5 ┏━┫ FTP の設定 ┣━┓
FTP サイト名 : 192.168.1.1 FTP サーバ機の IP アドレス
Red Hat ディレクトリ : / 上記 FTP の設定にすれば /RedHat/ が見えているはず
を指定する。
┗━━━━━━━━━━┛
3.6 ※非 anonymous の場合はこのあと FTP ログイン用のユーザ名とパスワードを入力する。
あとは通常と同じなので説明を省きます。