HDD クラッシュ時の対処
2004-06-03 作成 福島
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1.まず落ち着く
落ち着きましょう。うろたえるのも無理はありません。
不幸は突然やってくるものです。
とりあえず、大きく深呼吸しましょう。
2.シャットダウンせずに、バックアップの手段を考える
すぐにシャットダウンしてはいけません。
クラッシュしたシステムは二度と立ち上がらないかもしれないのです。
3.バックアップを行う
アクセスできるうちにファイルをバックアップします。
tar で固めて一気に転送したいところですが、壊れたシステムでファイル追加すると、
正しいデータが上書きされる恐れがあります。
4.枯れたマシンを探す
余計な手間を減らすために枯れたマシンを探します。
予め Linux が入っていればなお良し。
5.シャットダウンする
バックアップは一通り終わったでしょうか?
エラーで取れないファイルもあるかと思います。
ここから先は運が全てを支配します。
6.HDD を引き抜き、4で探したマシンの hdc (セカンダリ・マスタ) として接続する
誤動作をなくすため、クラッシュした HDD は hdc として接続します。
IDE のセカンダリ・スレーブには何も接続しません。
このとき、ワークとして正常な HDD を hda として接続します。
作業の都合上、hdc よりも大きな容量が望ましいです。
7.KNOPPIX を立ち上げる。
CD から立ち上げます。
HDD を自動マウントしないようにしましょう。
8.ワークディスクをマウントする。
正常なディスクを mount します。
クラッシュしたディスクはまだ mount しません。
9.ワークに hdc を dd する
$ dd if=/dev/hdc1 of=./hdc1.dd
パーティションの数だけ実行します。
10.ループバックマウントしてサルベージする
$ mkdir ./hdc1
$ mount -t ext3 -o loop ./hdc1.dd ./hdc
ディレクトリが見えますから、これで目的のファイルをコピーします。
$ umount ./hdc1
11.hdc を fsck する
$ fsck /dev/hdc
Fix するかどうか聞かれますが、yes と答えるほかは無いでしょう。
12.hdc をマウントして ワークにコピーする
$ mount /dev/hdc1 ./hdc1
ディレクトリが見えますから、これで目的のファイルをコピーします。
$ umount ./hdc1
13.さらに奥の手
BG-Rescure linux を使います。